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荒川、渡りません。 [ひびのよしなし]

ここ数年、ぼくのTweetにたびたび登場した言葉。
「荒川渡る」。

これは「今日は葬式の仕事です」ということの隠語でもあった訳なんだけど。
ぼくの担当するエリアが江戸川/市川エリアと松戸/柏エリアだったもんでね。

えー、今なんとなくすでに過去形で書いてるけども、
実は昨年いっぱいでこの仕事から引き上げることにしました。
理由はいろいろとあるんだけど。

現場は非常にやりやすかったし、葬儀会社のみなさんとはほんとに仲良くしていたし、信頼ももらっていたし。
ぼくの特技を大いに活かせる仕事でもあったんだけどね。

お葬式ってのは突然やってくるものなわけで。
その仕事の依頼も突発的なものなわけで。
場合によっては「4日後の朝」というようなこともあるけど、たいていの場合は「あさって」とか。
時には「明日の朝」というような感じで飛び込んでくることもあるわけね。

一方で、楽曲のプレゼンの話も、そこまで急ではないにしろ「○○日が締め切りです」と話がくる訳で。
その締め切りに合わせるために、「○日までにメロディを整えて、○日に打ち込みをして」という風にスケジュールを立てるわけだけど。
その楽曲制作のスケジュールと関係なく「あさっての式をお願いします」と飛び込んでくると、曲を作ろうとするスケジュールが狂うわけね。
別に、それがずれるだけであれば、器用な人ならうまく調整つけてできるのかもしれないけど、
葬式の方で複雑なリクエストが来たりすると、その曲を仕込まなくちゃならないわけで、
そこに時間を取られるだけじゃなくて、クリエイティブに向かう頭の余裕がなくなるわけね。
つまりは、メロディを作る余裕がなくなる、と。

はじめのうちはそれでもなんとかしようとしてたんだけど、だんだんとそんなことが重なるうちに、
プレゼンの話が来ても、はなから「また作れないんじゃないか」という風に気持ちが向かなくなっていっちゃって。

葬式プレイヤーとして信頼を得てるし、それはそれで自分の仕事としては悪くない仕事なんだけど、
あるときふと、思ったんだよね。
「あれ、おれは葬式プレイヤーになりたいわけではなくて、曲を作りたかったはずだよな」と。
曲を作ろうとすることを、なんだかどこかに完全に置き忘れてきちゃったわけだ。この1-2年。

そのことが、ある時期からずっと引っかかって。
自分の作曲脳が完全に錆び付いてしまわないうちに、ちょっとギアを入れ直そう、と。

そんなことも理由の1つとして、荒川を渡らないことにしました。
そして今年はあらためて、自分の中の「作曲家としてきちんと名前を残せる仕事をする」という部分に焦点を当て直します。

まだまだがんばりますよ。

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